エスビー食品(中央区)が5月15日、山梨県道志村で沢ワサビの試験栽培を始めたことを発表した。(富士山経済新聞)

 同社では今回、道志村・養老の森周辺で約50年間放置されていた約55平方メートルのワサビ田の復興を行った。同社によると、道志村の周辺地域は、きれいな湧き水が豊富で、養老の森の周辺には、ワサビ田跡が複数残っているという。

 自然環境下にあるワサビ田での沢ワサビ試験栽培を通じ、ワサビ田に関する技術・知見を持った人材の育成、生産現場の課題抽出・解決に向けた体制強化を図り、持続可能なワサビ生産貢献を目指す。

 同社では現在、道志村と隣接する忍野村に、ワサビなどのスパイスやハーブの試験農場を持っている。道志村の栽培試験場開設により今後、2拠点を活用したワサビの総合研究に取り組むという。