宿泊施設「今昔荘 弁天町 屋上庭園別邸」(大阪市港区弁天4)が開業して6月1日で2カ月がたつ。運営はファンバウンド(滋賀県)。(大阪ベイ経済新聞)

 1階のリビングルーム

 「今昔荘」は、古くに建てられ空き家になった一棟ビルや戸建てをリノベーションした貸し切り宿泊施設。2018(平成30)年6月、大阪・道頓堀に1棟目をオープンし、同館が7棟目。築48年の古民家を改装し、最大12人の宿泊が可能な大人数向け宿として一棟貸しする。同社取締役の上島徹成さんは「現在の利用客は、国内と海外で半分ずつくらい。グループで1週間宿泊する方もいた。今後は海外の方の利用が増えそう」と話す。

 屋上を備えた同館は、広さ105平方メートルで3階建て。弁天町の町名が七福神唯一の女神で水の神「弁財天」に由来することから、「美と水」をコンセプトに設計。青色のベッドやソファを使うほか、美顔器や筋肉ケアツール、フットマッサージャーなど美容家電も備える。

 1階には、ダブルベッド2台とリビングルームを設置。キッチンをはじめ、冷蔵庫、キッチン家電、カトラリー、洗濯機、テレビ視聴ができるプロジェクターを備える。2階には、ダブルベッド4台を備えた寝室を用意。3階の屋上には、シャワーブースが付いたヒノキのたる風呂や、ソファ、天井設置のプロジェクタースクリーンを設置。屋上でくつろげるようにと和の雰囲気をイメージした庭園も備える。

 上島さんは「家族連れや大人数グループなどが不自由なくゆっくり過ごせるような環境をそろえた。長期の連泊も歓迎なので、観光の拠点にしてもらえれば」と話す。

 宿泊料金は8万円〜。