地元出身の和食料理人が腕を振るう「下田海鮮 厨 (くりや)」(下田市三丁目)が4月29日、下田の観光名所「ペリーロード」の一角にオープンした。(伊豆下田経済新聞)

 「下田海鮮 厨 」外観

 店主の村田栄喜(ひでのぶ)さんは下田市出身。高校卒業後、市内ホテルで料理人として20年以上修業を重ねた後、市内飲食店に店長として勤務。3月末までは東伊豆町のホテルで料理長を務めていた。「飲食店の店長を任されていた時に、店を経営する面白さを知った。その頃から、いつかは自分の店を持ちたいと思っていた」と村田さんは振り返る。

 店を構えるのは、下田随一の観光名所「ペリーロード」の一角。「以前から良い場所だと思っていた。今年の正月に物件オーナーがたまたま同級生だったことを知り、トントン拍子で話が進んだ」と村田さん。「下田の観光名所が紹介される時には必ずペリーロードが登場する。この場所が盛り上がれば、下田の街はさらに活気が増すはず」と意欲を見せる。

 「和食の料理として、下田の海の幸を生かさぬ手はない」と話す村田さん。その気持ちを込めた店名の通り、メニューにはアナゴを含めた10品を盛り込んだ「海鮮ちらし御膳」(2,380円)や「金目鯛(きんめだい)煮付け御膳」(2,280円)、「海鮮天丼」(1,780円)など海鮮を中心にしたものをそろえる。夜はお酒やおつまみも提供する。

 「食べに来た人がホッとできる空間を作りたい」と村田さん。「作った料理を食べた人が喜んでくれれば、板前冥利に尽きる」とも。

 営業時間は、11時〜15時、17時30分〜20時30分。水曜定休。