松山ケンイチと染谷将太がダブル主演を務める『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』(12月20日公開)。このたび、本作の追加キャストとして、賀来賢人、岩田剛典、白石麻衣、勝地涼、佐藤二朗の出演が発表された。

<神の子イエス>と<仏の悟りを開いたブッダ>が東京、立川の風呂なし6畳一間アパートで2人暮らしをしながら下界でバカンスを満喫する日常を描くギャグ漫画「聖☆おにいさん」を映画化する本作。大胆で斬新な描写で、原作は累計発行部数1700万部を超えるヒットを記録。題材もさることながら、ユニークで唯一無二の描き方で世代を超えて愛され続けている。本作は、そんなギャグ漫画日本代表とも呼べる「聖☆おにいさん」初の実写映画。監督は「銀魂」シリーズ、『今日から俺は!!劇場版』(20)、『新解釈・三國志』(20)などを監督してきた、コメディ映画の奇才、福田雄一。ゆるい日常を描くショートストーリーとは異なる、劇場映画化のために原作者の中村光が描いた原作エピソードであり、「聖☆おにいさん」史上初となる壮大な長編シリーズ「スクリーンへの長い途(みち)」の完全実写化に挑む。

今回、作品タイトルにちなみ、毎月23日を”おにいさんの日”と銘打ち、今回新たな情報として、イエスとブッダを取り巻く“Team天界”のメンバーが解禁。宇宙の原理が人の姿になった存在である梵天を演じるのは賀来。長髪で太眉のがっしりとした体形、スーツ姿といういで立ちで、押しが強くプロデューサー気質を持ち合わせた梵天の役どころに安定感のある演技を見せている。天使の軍団を率いる天使長のミカエルを、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーであり、俳優としても活躍の場を広げている岩田が演じる。ウェーブのかかった金色長髪、見目麗しい大天使ミカエルをコメディセンスたっぷりかつ美しく演じた。また、音楽や芸術を司る女神の弁才天役を務めるのは白石、雷を司る軍神の帝釈天を勝地が演じる。さらに、映画オリジナルキャラクターである戦いの仙人役に佐藤が決定。イエスとブッダが修行を積む際に登場する謎の仙人役に挑んだ。

あわせて、神々しさ満載のTeam天界集合ビジュアル、各キャラクタービジュアルも公開。戦いの仙人をセンターに布陣を組むTeam天界の5人の姿は、その名の通り神々しく、運気の上がりそうなビジュアルだ。また1ショットビジュアルも、それぞれのキャラクターの特徴を的確にとらえている。突き抜けるほどの目力を見せる梵天、アイドルのように甘く爽やかに空を指さすミカエル、胸に抱いたこぶしから雷をも操る強さを感じる帝釈天、そして完璧なビジュアルからロックな雰囲気が溢れ出ている弁才天。そして手のひらから光を放つ戦いの仙人のビジュアルにはどこか既視感があるものの、佐藤が演じる役柄ゆえ、本作でどんな活躍を見せるのか、と期待も高まる。


あわせて解禁されたTeam天界メイキング映像は梵天、ミカエル、帝釈天の3人がイエスとブッダになにかお願いごとをしている様子から始まる。これまでにも福田作品で強烈なインパクトを残してきた賀来、岩田そして勝地の3人だからこそ、強く濃く、それでいて緩さを感じられるキャラクターを作り上げていることがよく分かるメイキングだ。また大きな声でダメ出し、演技指導をする白石の振り切った演技は、福田組初参加とは思えないほどコミカルなものに仕上がっている。佐藤に至っては、セリフのようなアドリブなのか、アドリブのようなセリフなのか、どこまでがアドリブでどこまでがセリフなのか…本作でも間違いなく楽しませてくれることがとても伝わってくる様子が切り取られている。

また、出演について梵天役の賀来は「原作から役のイメージを膨らませた結果、目力に意識を持っていき丁寧に表現を追求しました。今回の手応え的に、なんらかの賞は取ると思います!泣きそうです」とコメント。また、ミカエル役の岩田は「天使らしく飛ぶシーンを想定して高いところから吊るされる覚悟をしていましたが、蓋を開けてみたら出演シーンのほとんどが畳の上でした。福田組エンタテインメントが炸裂しています」と本作ならではの撮影を振り返った。また、白石は「ユーモアと神様の融合にクスッとしたのが強く印象に残っています。私が演じる『弁才天』という役は、音楽や芸術を司るキャラクターであり、その魅力を存分に表現できるよう努力いたしました」、勝地は「原作ファンの方も、初めて見る方も、ゲラゲラと笑いながら楽しめる作品に仕上がっていると思いますので、期待していてください」とそれぞれコメントしている。

毎月23日の”おにいさんの日”に新たな情報を解禁する「おにいさんプロジェクト」。次回6月23日にはいったいどんな新しい情報が解禁されるのだろうか?今後の情報も楽しみに待ちたい。

■<キャストコメント>

●賀来賢人(梵天役)

「聖☆おにいさん、映画化!梵天役をやらせて頂きました、賀来賢人です。原作から役のイメージを膨らませた結果、目力に意識を持っていき丁寧に表現を追求しました。今回の手応え的に、なんらかの賞は取ると思います!泣きそうです。スタッフキャストの皆様、本当にありがとうございます。カンヌ、ヴェネチア、ベルリン、ありがとう!」

●岩田剛典(ミカエル役)

「"聖☆おにいさん"を福田監督で初の実写映画化と聞いて、とても挑戦的で楽しみな企画だと思いました。登場人物は歴史上の色んな神話に出てくる、一度は耳にしたことのある神様ばかりです。僕は天使長ミカエルを演じました。天使長ということで、天使らしく飛ぶシーンを想定して高いところから吊るされる覚悟をしていましたが、蓋を開けてみたら出演シーンのほとんどが畳の上でした。福田組エンタテインメントが炸裂していますので、ぜひぜひ劇場でお楽しみください」

●白石麻衣(弁才天役)

「この度は映画『聖☆おにいさん』に参加できることを大変嬉しく思います。台本を読ませていただいた際に、本作のユーモアと神様の融合にクスッとしたのが強く印象に残っています。私が演じる『弁才天』という役は、音楽や芸術を司るキャラクターであり、その魅力を存分に表現できるよう努力いたしました。皆さまに笑顔を届けられる作品となっておりますので、ぜひ楽しみに待っていてください!」

●勝地涼(帝釈天役)

「『聖☆おにいさん』の連載当時から、漫画を読んでいたので、今回の映画化を聞いた時は、作品のいちファンとして、とても嬉しかったです。原作の世界観を面白おかしく映像化できるのは、福田雄一さんしかいないと思います。松山くんと染谷くんのお2人が醸し出す空気感は、イエスとブッタそのもので、その中に自分が参加できることは、楽しみしかありませんでした。撮影現場は、福田組常連の賀来くんと岩田くんを含む5人のシーンでしたが、第一声をどう発するのか、各々のせめぎ合いもあり、ヒリヒリした感じが心地よかったです。毎度のことですが、『福田さんは笑ってくれているのか?』と常に探りながら(笑)。原作ファンの方も、初めて見る方も、ゲラゲラと笑いながら楽しめる作品に仕上がっていると思いますので、期待していてください」

●佐藤二朗(戦いの仙人役)

「なぜなのだ。なぜ記憶がないのだ。なぜ福田雄一作品に限り、記憶がないのだ。出た記憶がないのだ。おそらく福田作品は『どうかしてしまわないと』できないからだと思うのだが、原作は以前よりもちろん存じあげているし、松ケンも将太も大好きな俳優で、今回の映画化に大いに期待を寄せるものだが、え何?…『戦いの仙人』役?…ふふ。俺のイメージキャストはあの俳優さんだな。うん。断然あの俳優さん。ふふ。楽しみだな。…あ俺か。俺がやってるのか。これはもう、劇場にてこの目で確認するしかあるまい」

文/鈴木レイヤ