ひぐちグループ(西彼時津町)所属で長崎県大村市在住のプロeスポーツプレーヤー、チクリン選手(35)=本名・嵩裕太さん=が、4月に東京であった世界規模の格闘ゲームイベント「EVO Japan(エボ・ジャパン)2024」の「鉄拳8」部門で優勝した。賞金100万円と、7月からサウジアラビアで開催予定の「eスポーツワールドカップ」の出場権を獲得した。
 エボ・ジャパンは、米国で開かれる世界最大級の格闘ゲーム大会の日本版。世界的に人気の対戦型格闘ゲームの最新作「鉄拳8」部門には、国内外から1200人超がエントリーした。
 初回の18年から連続出場し「優勝を目標に掲げていた」と話すチクリン選手。「守り重視の鉄拳7に対し、鉄拳8は攻め重視」と分析。日本人選手とオンラインでゲーム画面を共有しながら互いにアドバイスし合うなど、1日12時間以上練習を重ねてきた。
 予選ラウンド終盤で「鉄拳神」と称される韓国人プレーヤー、Knee(ニー)選手に勝利。「戦い方を変えたのがうまくはまった」と振り返り、その勢いのまま頂点に登り詰めた。
 同イベントは、自身が19年に王者に輝いた鉄拳ワールドツアーの開幕戦にも位置付けられており「最高のスタートが切れた」。「今後は研究もされて、より難しい戦いになるが、常に一番のプレーヤーを目指し、より頑張りたい」とさらなる活躍を誓った。