長崎県は9日、ゴールデンウイーク(GW、4月27日〜5月6日の10日間)の県内主要観光施設32カ所の観光客数について、昨年(9日間)に比べて11万775人増え、39万3480人だったと発表した。1日平均の観光客数は3万9348人で、昨年より25%増。県は「コロナの『5類』移行後初の大型連休だったことに加え、昨年より天候に恵まれたことが影響した」とみている。
 県は、テレビ番組やドラマのロケ地として取り上げられたことで注目度が上がり、県内観光への需要喚起につながったと分析。
 しかし、総数は初の10連休で2005年の調査開始以降、最多を記録した19年(73万959人)の5割程度。19年は昨年から公表されていないハウステンボス(佐世保市)の客数も入っているものの、県内の観光客数はコロナ禍前の水準には戻っていない。
 施設別では多い順に▽彼杵の荘(東彼東彼杵町)4万6501人▽グラバー園(長崎市)3万6695人▽九十九島パールシーリゾート(佐世保市)3万2256人−など。伸び率は山茶花高原ピクニックパーク(諫早市)の約3・4倍、彼杵の荘の約2・9倍、諫早ゆうゆうランド干拓の里(同)の約2・2倍(観光客数は1万2290人)などが高かった。
 初日と後半に雨が降った昨年と比べ、今年は屋外施設のにぎわいが目立った。
 主要イベントでは「波佐見陶器まつり」(東彼波佐見町)に25万人が来場。次いでDEJIMA博(長崎市)が21万人だった。