昨年のサウジアラビアRCを制したゴンバデカーブース(牡3、美浦・堀宣行厩舎)が、NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)でレース史上最長ブランクVを目指す。

 ゴンバデカーブースは父ブリックスアンドモルタル、母アッフィラート、母の父ディープインパクトの血統。母はJRAで4勝を挙げて、19年の中山牝馬Sで3着。祖母のレディオブヴェニスは米で重賞を3勝している。

 ここまで2戦2勝。昨年6月の新馬(東京芝1600m)はスローペースの逃げから上がりをまとめて、1馬身3/4差の完勝。続く10月のサウジアラビアRCは一転して最後方からの競馬となったが、鮮やかな追い込みを決めて、重賞初制覇を果たした。その後はホープフルSに参戦予定だったが、レース当日になって感冒で出走取消。今回はぶっつけでのGI初挑戦となる。

 NHKマイルCの最長ブランクVは、14年のミッキーアイルの中70日。中210日のゴンバデカーブースが勝てば、大きく記録更新となる。確かにブランクは気になるが、ここまで2戦連続で東京マイルを使われているのはアドバンテージ。名門・堀厩舎×「マジックマン」モレイラ騎手の強力タッグでもあり、レース史に新たな1ページを刻んでも驚けない。