天皇賞(春)除外の悔しさを晴らせるか。「小さなアイドル」メロディーレーン(牝8、栗東・森田直行厩舎)が、メトロポリタンステークス(4歳上・リステッド・芝2400m)でオープン初勝利を狙う。

 メロディーレーンは父オルフェーヴル、母メーヴェ、母の父Motivatorの血統。GIを3勝し、今年から種牡馬となったタイトルホルダーの半姉となる。ここまで35戦4勝。19年3月の3歳未勝利では330kgで出走してJRAの最少馬体重出走記録、さらに同年9月の3歳上1勝クラスでは338kgで勝利して同最少馬体重勝利記録を更新。「小さなアイドル」として、ぬいぐるみやキャップ、さらには写真集まで発売されるなど、GI馬に負けない人気を誇る。

 競走馬としては21年10月の古都Sを制して以降、10連敗中。しかし、前走の万葉Sでは3着に健闘し、オープンで初となる馬券圏内を確保した。8歳を迎えても衰えはなく、メンバー次第では勝ち負けになっていい。

 4年連続の参戦を目指した先週の天皇賞(春)は賞金不足で除外となったが、ここでうっ憤を晴らせるか。熱狂的なファンを喜ばせる激走を期待したい。