北海道苫小牧のノーザンホースパークで7月8日(月)、9日(火)に行われる「セレクトセール2024」。毎年多くの活躍馬を送り出す日本最大級のセリ市の開催を前に、セレクトセールをより楽しむための情報や過去の出来事を紹介。今回は昨年のトピックを紹介する。

 景気の停滞など関係ないとばかりに、昨年のセレクトセールも売れに売れた。初日の1歳セッションでは1番から4番まで4頭連続で億超えと衝撃の幕開けに始まり、2日目の当歳セッションでは初上場となったコントレイル産駒から「コンヴィクションIIの2023」が(株)ノースヒルズに歴代3位の5億2000万円で購買され、福永祐一厩舎に預託されることが話題となった。

 また、オーナー別では「ウマ娘」でお馴染みの藤田晋氏が16頭を計23億6900万円で購買。ノーザンファームの生産馬を中心に、良血馬を次々と競り落とした。また、(株)ダノックスは13頭を計21億5300万円、金子真人ホールディングス(株)は12頭を15億8900万円で購買。いわゆる「大御所馬主」も存在感を発揮した。

 昨年の取引馬では既にダノンフェアレディ、スターウェーブ、キトンインザスカイ、ミリオンローズ、カルプスペルシュ、エリキング、モジャーリオの7頭もが勝ち上がっている。今後もセレクト出身馬の走りに要注目となる。