今季は不調が続く原英莉花(25)。ここまで10試合で予選落ち4回、ベスト10入りはたったの1回だが、リゾートトラストレディス2日目(兵庫・関西GC=6545ヤード・パー72)が終わって通算6アンダー。首位に3打差11位につけている。

 原は昨年、米女子ツアーの二次予選会を受けたが、スコア誤記で失格になった。今年はエントリー締め切り日時点(昨年は10月10日)の世界ランキング(ロレックスランキング)75位以内の資格で最終予選会(Qシリーズ=QS)から出場したいところだが、現在のランキングは113位。開幕直前の92位から大きく後退している。

 仮にQSのエントリー締め切りが昨年と同時期なら、まだ4か月以上もある。75位とはいわず、もっと早くに50位以内に入れば、エビアン選手権や全英女子オープンの出場権も手にできるのだ。

 今年のエビアンは7月11日に開幕。昨年は2週間前の世界ランク50位以内で出場できた。今年も同じなら、今大会を含めて5試合しかない。

「ここまでの原の状態を見るとさすがに厳しいでしょう」と、ツアー関係者がこう語る。

「世界ランキングは過去2年間の成績を評価しますが、直近の13週間の成績がより重視される。大幅なジャンプアップといえば今季3勝の竹田麗央(21)がいい例です。竹田は4月8日付のランキングは91位でした。同週のバンテリンレディスで初優勝し、翌週は17ランクアップ3で74位。フジサンケイレディスの2週連続Vで15ランクアップの59位になった。その後、やや後退するも、ブリヂストンレディスで3勝目を挙げて50位に。とはいえ、不振にあえぐ原が竹田のようなハイペースでランキングを上げるのは現実的ではない。毎回予選を通り、10月までに75位以内に入れば御の字ではないか」

 尾崎将司の弟子で原と同門の西郷真央(22)は今季から主戦場を米国に移し、ツアーのポイントランキングはもっか53位。来季のシード権(80位以内)獲得の圏内にいる。姉貴分は世界ランク3ケタでモタモタしているわけにはいかない。