元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏は7日、日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」(月〜金曜午後1時55分)に出演し、栃木県那須町の河川敷で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件をめぐり、警視庁と栃木県警の合同捜査本部が6日から7日にかけて死体損壊の疑いで新たに男2人を逮捕したことについて言及した。

新たに逮捕された2人は、死亡した会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)夫妻の娘と内縁関係にある会社役員、関根誠端容疑者(32)と、夫婦の知人で不動産会社役員の前田亮容疑者(36)。捜査本部はこれまでに死体損壊容疑で平山綾拳(25)、佐々木光(28)、姜光紀(20)、若山耀人(20)の4容疑者を逮捕しており、佐々木容疑者が指示役、平山容疑者が仲介役、姜、若山両容疑者が実行役とみられている。この事件での逮捕者は計6人となった。

佐々木氏は「点の捜査をしていた中で、徐々に平山容疑者、実行犯の2人、佐々木容疑者が捕まった中で、関根容疑者との接点が佐々木容疑者にあって、点が線になった中で、今まで被害者と接点のない人物が逮捕されていたが、動機を持っている可能性が高い、しかも、会社関係者で身内でもある関根容疑者の逮捕というのは、かなりスピーディーだったと思います」と、述べた。

「警察はかなり早い段階から(関根容疑者を)マークをしていたのではないか、どのようなトラブルがあったのかということも、警察はもうすでに把握しているのではないか」とも指摘した。

6人の容疑者の中で、出頭したことでいちばん最初に逮捕された平山容疑者について「捕まったのは警察は大きなことだったと思う。そこから実行犯2人と、佐々木容疑者がつかまる。佐々木容疑者と関根容疑者はかなり接点は多いと思う」と分析し「点が大きな線になったのは、(得られた)供述ベースでどんどん裏付けが取れていったということだと思う」とも推測した。

関根、前田両容疑者の逮捕容疑は、これまでに逮捕されている4人の容疑者と共謀し、4月16日未明から早朝にかけて、宝島さん夫婦の遺体に火を付けて焼損した疑い。