<広島6−3中日>◇10日◇マツダスタジアム

4番のバットが3連勝に導いた。同点の5回2死一、二塁。3戦連続で4番先発の広島小園海斗内野手(23)は、中日松葉のツーシームを思い切り引っ張った。「つないで行こうという気持ち。それだけです。前の打席では(タイミングが)合っていなかったですけど、いいところに来たら絶対に振っていく気持ちを持っていた」。当たりは良くなかったが、一、二塁間を抜けて、二塁走者を本塁に迎え入れた。

7日阪神戦から3戦連続のV打点となった。球団では「神ってる」とたたえられた鈴木(現カブス)が3戦連続弾を放った16年6月以来だ。新井監督も「本当に勝負強いですね。頼りになります。(ベンチが)得点圏で小園に回せばという空気になりつつある」とたたえた。日替わり打線を勝負強い打撃でけん引する若き4番は「続けていけるようにこれからもやっていけたら」と表情を引き締めた。