立ち技打撃格闘技のKNOCK OUT(ノックアウト)は9日、「KNOCK OUT CARNIVAL2024 SUPER BOUT“BLAZE”(以下、ノックアウト・カーニバル2024ブレイズ)」(6月23日、代々木第2体育館)の対戦カード発表会見を行った。

すでに発表されていたが、この日の会見には師匠の“天下無双の火の玉ボーイ”五味隆典(45=東林間ラスカルジム)とボクシングルール(73キロ契約、3分3R延長1R)で戦う“格闘技界の二刀流王者”鈴木千裕(24=クロスポイント吉祥寺、KNOCK OUT−BLACKスーパーライト級王者、RIZINフェザー級王者)も出席。

鈴木はまず、山ごもり合宿をするために会見を欠席した五味について「いきなりでアレですけど(五味が)会見に来てないのが意味分からなくて。プロじゃねえなって思いますよね」と批判した。

続けて「RIZINの時(RIZIN王座戦の会見で挑戦者・金原正徳がタイ合宿のため欠席)もそう思いましたけど、僕だってこの時間、練習したいんですよ。山ごもり行ってるかもしれないですけど、僕だって練習時間をさいてここにいて、みなさんに試合の報告をしてるのに、そこにいないのが、プライドの時の五味さんじゃねえなって思って。試合も、ボクシングここ2戦ぐらいやってますけどPRIDEの時の五味さんじゃないんすよ。でも今回、山ごもり行って、プライドの時の俺で戦うから覚悟しとけよって言われたので、そこは楽しみにしてます。ただ会見には来てほしいですね」と、山ごもりで再び研ぎ澄まされた五味との対戦を期待する気持ちも示した。

鈴木は五味との対戦を決めた理由について「師を越えるのが恩返し。現役じゃないとそれはかなわないじゃないですか。今、五味さんが現役でいる以上、実戦で五味さんを越えるのは今しかないなと思って。正々堂々と戦ってKOして、越えると。それ(引退)を決めるのは本人なんですけど、きっかけをつくるのは後輩、若手の仕事なんで」と説明した。

鈴木は試合のイメージについて「思いっきりぶん殴りたいんですよ。五味さんのことなんで、お互いガードを固めて近距離で打ち合うのかなと。その中で、どっちか当てた方が勝つのかなというイメージですね。(普段と)変える必要ないんですよ。逃げるために格闘技やってないんで。相手をKOするのが僕の美学で、ゴールなんで。1番効率良いのが近距離で殴り合うこと。KOの確率が上がるので、わざわざ距離を取る必要はないです」と答えた。

試合前に激しくあおり合う一部格闘技イベントもあるが、鈴木は「憎むという気持ちよりも、リスペクトを持って全力で戦う。格闘技はケンカじゃないし、殺し合いじゃないんで。あくまで競技なんで。例外でケンカ売ってきたりとか意味分からないことをやってくる人には殺意とかそういうものを持って戦いますけど、基本的にはスポーツマンですよね。五味さんに関してはリスペクトを持って勝つことっす」と敬意を払った上で五味を倒すと宣言した。

鈴木は最後に「(73キロは)五味さんが当時試合をしていた体重。だからPRIDE VS RIZINみたいな。プラス僕はKNOCK OUTも背負ってるんで。当時の完全に仕上げた体と集中力を持って、100%の状態でリングに上がって欲しい。会見に来なかったですけど、100%に仕上げてくれるんだったら、まあ許しますよ」と笑っていた。