<明治安田J1:新潟1−3東京>◇第10節◇27日◇デンカS

アルビレックス新潟は今季最多の3失点を食らい、ホームでFC東京に力負けした。

前半39分、カウンターから先制されると、後半4分、同17分に追加点を奪われた。同追加タイムに左DF早川史哉(30)のヘディングシュートで1点を返したが、反撃が遅かった。

早川が意地の一発を決めた。3点を追う試合終盤、息を潜めながらペナルティーエリア内に進入し、DF藤原の右クロスを合わせた。「FWには厳しいマークがつく。その後ろにできたスペースをうまくつけた」と振り返ったが、J1初ゴールは空砲に終わり「今日は(得点の)記録がついただけ。悔しい。次は勝利につながるゴールにしたい」と唇をかんだ。

リーグ10試合で4敗目。てっぺん(初タイトル)を目指すと宣言した今シーズンだったが、早くも暗雲がたれ込めてきた。松橋力蔵監督(55)は敗戦を悔やみながらも、「この負けで全てが決まるわけではない。最後の1点を次につなげられるように準備したい」と下は向かなかった。次節5月3日は、昨季2戦2勝のサンフレッチェ広島と対戦する。左DFで出場を続ける早川は「次も難しい相手だが、最初から点を取りにいくという強い気持ちで戦う」と勝利だけを誓った。【小林忠】