J2藤枝のブラジル人FWアンデルソン(23)が、母にささげるゴールを誓った。12日のホーム秋田戦に向け、10日は午前練習で調整。試合当日は「ブラジルでも同じ」という母の日で、「僕を元気に産んでくれたおかげで今、日本でプレーできている。ゴールをプレゼントしたい」と、3試合ぶりの1発を見据えた。

活躍したニュースを届けたい理由がある。母は今年1月にブラジルで交通事故に遭い、骨折する重傷を負った。自身も開幕直前の2月中旬に右ひざ靱帯(じんたい)を損傷。不幸が重なった。「お母さんは本当に大変な思いだったと思う」。近くで看病できないもどかしさを抱えながら、復帰に向けて懸命にリハビリに励んだ。母は歩行できるまで回復しており「僕がもっと決めれば喜んでくれる」とゴールへの思いは強い。

今季初出場となった4月27日の水戸戦では2得点をマーク。チームを勢いづけ、そこから3連勝中と波に乗る。次戦はJ2ではクラブ初となる4連勝が懸かる一戦。本調子に戻りつつある助っ人は「結果を出すだけ。必ず勝ち点3を取りたい」と力を込めた。【神谷亮磨】