◆西武3―0オリックス(3日、ベルーナドーム)

 プロ初登板初先発した西武のドラフト1位ルーキー、武内夏暉投手(22)が7回1安打無失点と圧巻の投球を披露し、プロ初勝利をマークした。圧巻のデビューに北九州市の自宅で観戦した父修二さん(58)は「予想以上だった。トータルすると100点」と笑みを浮かべた。

 小学4年生のとき、武内が地元の強豪チーム相手にノーヒットノーランをしたのを見て「プロになれる」と期待した。息子が翌年左肘を痛めると無理に投げさせず、折尾愛真中入学時も理解を求めた。「中学2年で手術をした時は正直、こんな高みで野球ができるなんて想像できなかった。でも私が信じ、大風呂敷を広げると息子がクリアする」と息子の成長曲線に目を丸くする。

 お立ち台で「球界を代表する投手になりたい」と宣言した息子に対し「応援するわれわれも匹敵することを言わないと。半分冗談みたいなところはあるけど、私の誕生日が(3月)15日なので、それを超える16勝を上げてくれたら」とさらなる期待を寄せた。