◆ソフトバンク2×―1西武(27日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクは今季初のサヨナラ勝ち。延長10回に途中出場の川瀬の一打が勝負を決めた。試合後の小久保監督の主な一問一答は以下の通り。

 

 ―我慢比べの試合になった。

 「今井投手なのでそんなに点は取れない中で、職人中村晃がね、しっかり仕事してくれて。その後、投手もよく踏ん張って、最後の最後に(川瀬)晃が決めてくれましたね」

 ―モイネロは7回1失点。本人も納得の投球だった。

 「もちろんです。先発転向して今日で5登板ですかね。1週間休ませようかと話もしていたんですけど。今の状態ならいけるだろうと、土曜日回しでいっているんですけど。その辺が彼の中でも自信につながっていると思いますね」

 ―7回に代打中村晃が同点打。

 「(無死一塁で)あそこはウォーカーは打たせようと決めていたので。一塁であれば、そのまま甲斐拓也を送りバントにして、そこで勝負懸けるつもりだったので」

 ―川瀬がサヨナラ打。

 「(8回に)一塁(走者の山川の代走から)だったんですけど。延長に入れば山川に回ってくるのは分かっていたが、近藤がもし右中間、左中間を抜いたときに代えていない後悔の方が嫌だった。あそこは11回の攻撃、12回の攻撃を考えずに川瀬で行った。柳田の後が川瀬では敬遠までは想定内だったので、よく打ってくれました」

 ―2桁貯金も近い。

 「まあそんなの始まったばっかり、4月なので。気にしていないですけど。津森もオスナも松本も久しぶりの登板で少し固さもあったんでしょうけど、それでも最後ゼロで抑えるところはさすがだなと」

 ―これで4連勝。

 「西武は週末だけで交流戦までに12試合あるので。あとまだ8試合もある。いい投手ばかりなので。本当に気を引き締めてやりたいですね」

 ―モイネロは今後も開けずに。

 「いや、考えています。(先発として)初めてのシーズン。大津しかり、年間通していきなりぶち込むというのはリスクが高い」

 ―牧原大に代えて中村晃を代打で送った。

 「晃は誰にでも代えます」

 ―信頼している。

 「だって普通に出しておけば、140本くらい安打打てる選手をベンチに置いているわけですからね」

 ―2安打の柳田は安定感がある。

 「守備でしょうね。今日は。本人も去年より全然足が動いているって朝言っていましたけど、プレーで本当に表れている感じはしましたね」

 ―川瀬の存在感。

 「今はなくてはならない選手です」

 ―いろんな場面で使える。

 「代走は直前というか、行けと言ったら行ける選手なので。そういう選手が数多くいてくれることが勝利につながる。育成から支配下になった選手しかり、目が合った瞬間からプレーできる準備はしてくれている。ものすごく心強いです。全部予測して全部伝えてやるのがベストですけど、野球は動くスポーツで限度がある。できる限り負担がないようにとは思いますけど。でも緊急時に行ける選手はありがたいですね」

 ―川瀬はそういう選手。

 「もちろんです。彼は今日も目が合って、いつでもいけるのは分かっている。その安心感はありますね」

 ―途中出場の周東は問題ない。

 「今日は代打では考えていなかったですけど、あそこはたたみかけろって言った。あんまりブランクを感じさせない。ただ動いていない時期が長かったので、100%の筋出力を出して、筋肉系(のけが)が嫌だったので。今日は盗塁禁止にしていた。代走で出しても。そのシチュエーションにならなかったですけどね」