◆ソフトバンク12―0楽天(22日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクの和田毅投手(43)が7回3安打無失点で2勝目を挙げた。この試合は「白のキセキ」として開催。2004年7月19日、ユニホーム配布イベントの原点となる「白の奇跡」が福岡ドームで開催された際、先発マウンドに上がったのが和田だった。 試合前には当時を知る球団OBの松中信彦氏、新垣渚氏による始球式対決で盛り上がった。20年前の試合では当時23歳の和田が1安打1失点で完投勝利。その和田が20年の時をへて、まだ第一線で戦っている。同学年の新垣氏は「本当に若い子のいい見本になる。生きた伝説じゃないけど、いい見本がいるので、若い子はどんどん見習って頑張ってもらいたいなと思います」と話した。

 20年前の試合はオリックスに10―1で完勝。当時のダイエーのスタメンは以下の通りだ。

   1 二 井口資仁
 2 遊 川崎宗則
 3 左 バルデス
 4 一 松中信彦
 5 捕 城島健司
 6 指 ズレータ
 7 中 柴原洋
 8 三 本間満
 9 右 荒金久雄
   投 和田毅

   前年2003年には井口、松中、城島、バルデスの史上初の100打点カルテッドを形成。「ダイハード打線」と恐れられていた。

 それから20年、もちろん野手で現役としてチームに残っている選手はいないが、和田は投げ続けている。「京セラドームでこういうイベントの中で勝てたのは自分もうれしかった」と汗を拭った。その白星には打線の力強い援護もあった。特に3番柳田悠岐、4番山川穂高、5番近藤健介の「YYKクリーンアップ」は歴史的な強力トリオとなりそうだ。2度目の6連勝で貯金は早くも19。奇跡的な101勝ペースで勝ち進んでいる。(小畑大悟)