パレスチナ自治区ガザ地区をめぐるイスラエルとイスラム組織ハマスの交渉は、現地時間の8日も続く見通しです。イスラエルのネタニヤフ首相は、現在協議されている案が「要求からかけ離れている」と述べていて、交渉は難航も予想されます。

中東アルジャジーラによりますと、交渉は8日もエジプトで行われ、イスラエルとハマスのほか、仲介するカタールやアメリカなども参加する見通しです。

7日までの交渉で提示された案について、ハマス側は受け入れるとしていますが、イスラエルは反発しています。ネタニヤフ首相は提案について「我々の要求からかけ離れている」と述べ、受け入れ難いとの考えを明らかにしました。

AP通信などによりますと、現在協議されている案では第1段階で6週間の一時休戦と33人の人質を解放するとしています。33人には、亡くなった人も含まれているということです。

また、次の段階では、イスラエル軍の撤退も盛り込まれているということです。しかし、イスラエルは、撤退は受け入れられないとしていて、ガザ地区の南部ラファでの作戦も続行しています。

8日も空爆とみられる煙が確認されるなど戦闘が続いていて、交渉にも影を落としそうです。