ぜんざいの富士家(大嶺隆代表)がグループ会社となる「フジヤリライフ」を設立し、健康を維持するフィットネス型の通所介護(デイサービス)施設を6月3日に浦添市前田で開所する。おしゃれな一軒家を思わせる外観に、内装をグレーで統一。ガラス張りの面もあり、明るく開放感がある。夜はスポーツジムとして運営する。従来の介護施設のイメージを覆し、幅広い世代が通える施設を目指す。(政経部・大城大輔)

 大嶺代表が57歳になり、自身の健康に向き合うと同時に、足が衰えてきた母親の介護に直面したのが新たな挑戦のきっかけだ。

 「施設というと病院のようなイメージで『自分はまだ若いのに』と行きたがらない高齢者も多い」と大嶺代表。人生の一部というサーフィンに向かいながら思いついて始めたという富士家の経営と同様に「楽しく、かっこいい施設ができないか」と思いつき、前向きに体を鍛えに行けるような施設を考えた。

 介護保険の第1号被保険者と呼ばれる65歳以上だけではなく、第2号被保険者の40〜64歳もターゲットに入れ、特定疾病などのリハビリ全般をサポートする。

 マシンはプロスポーツチームが使用するような最新の15種。ストレッチや全身に負荷をかけるトレーニングができる。

 午後5時以降のスポーツジムは、読谷村で整体やパーソナルトレーニングを提供するビーマインドに運営してもらうことで経営を効率化する。働き盛りの世代が通える場を目指す。

 大嶺代表は「24歳で起業して、波乗り仲間と楽しくやってきた。介護でも富士家らしくできたら。地域の皆さまが集う場所にしたい」と話した。

 今月20〜31日(土・日曜日を除く)に見学会を開催する。問い合わせは同社、電話098(894)2311。