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今回取り上げるのはFearless 15からオンライン販売を開始したサステナブル制服「Re♡bbon」。Fearless 15を立ち上げた経緯やプロジェクト第一弾となる「Re♡bbon」について現役女子高生社長に聞いてみた。

――「Re♡bbon」を販売した意図や狙い、目的、ターゲットなどについて教えてください。
Fearless 15は、環境/多様性/人権に配慮した「サステナブル制服」を発信し、環境意識を高めるために創設しました。プロジェクトが生まれたきっかけは、中学でSDGsについて学び、環境に配慮した素材でバレエ衣装を製作してみたことです。出来上がった衣装は通常の4.5倍のお金がかかり、「こんな値段じゃ誰も買わないじゃん!」が感想でした。しかし、後日とあるイベントでスウェーデン大使館を訪れたとき、スウェーデンの人たちは「安くてもサステナブルじゃない物は買わないし、高くてもSDGsに配慮した物であればそちらを選ぶ」という話を聞き、自分の環境意識の低さにショックを受けました。このとき、大好きなファッションを切り口に、一番なじみのある制服からサステナブルアパレルを始めてみようと決めました。

とはいえ、ひとりの高校生がいきなり制服製作を行い、市場に投下するほど資金やノウハウがあるわけありません。まず、今すぐにできることでマーケットの反応を感じ、ノウハウと資金を集め、次のフェーズに進むパワーをつけなくてはなりません。そこで、世界を代表するハイブランドのネクタイを、スクールリボンにアップサイクルした「Re♡bbon」を販売することにしました。ターゲットは、私のように指定制服のない学校に通う学生や制服があっても放課後はリボンを変えて気分を変えたいという学生、高校生の制服風ファッションを楽しみたいコスプレーヤーなどです。

――「Re♡bbon」のイチオシを教えてください。
イチオシは誰もが知るフランスの高級メゾンのネクタイをアップサイクルしたスクールリボンです。市場で販売されているスクールリボンは、ポリエステル100%で柄も画一的、ゴムも白一色ですが、「Re♡bbon」は、シルク100%、柄も一つひとつ違い、ゴムも柄に合わせてかわいい色にしているので、着けているときはもちろん体育などで外したときもかわいくて気に入っています。その中でも、フランスの高級メゾンのネクタイをアップサイクルした数点の「Re♡bbon」は質感と柄ともに格別です!

――「Re♡bbon」のアイデアはどのようにして生まれましたか?また、その実現に向けて苦労した点などあれば、それをどうクリアしたかとあわせて教えてください。
コロナ期間中、家の断捨離をしているとき、父のクローゼットからほとんど使っていない大量のネクタイが出てきました。シルク100%の高級ブランドのものなのに、使わずに捨てられるネクタイで何かできないかなと考えたところ、通っている学校は指定の制服がなくて、ちょうど自分好みのデザインのスクールリボンが売っていないことが悩みだったので、試しにスクールリボンを作ってみたらかわいくて友達にも好評でした。

苦労している点は生産ラインが確保できていないことです。初めは自分で作っていましたが、今は知り合いの方や裁縫が得意な祖母の協力を得ています。ただそれでも、集まっているネクタイをすべて商品化するには限界があり、いずれは高齢者施設などで祖母のような裁縫が得意で丁寧なお仕事をしてくださる方とマッチングできないかなと働きかけているところです。

――不要になったネクタイはどこから集めているのですか?
使用するネクタイは協力者から回収しています。ネクタイはもう使わない、新品のままクローゼットに眠っているという方が意外と多く驚いています。回収されたネクタイは、アップサイクルを行うにあたり、まずクリーニングに出し、手作業でほどき、裁断、縫製、パーツ付けを行っています。

――スクールリボンはどこで買うことができますか?
オンラインストアで販売しています。

――読者へのメッセージをお願いします。
Fearless 15は、「環境/多様性/人権に配慮した『サステナブル制服』を発信し、学生が自分事として環境について考えられるようになりたい」との想いから創設しました。今は、できることとして「Re♡bbon」の販売を開始したところですが、ゆくゆくは、以下の3つのこだわりを持ってかわいいサステナブル制服を製造販売していきたいと思っています。
1. 再生繊維を使用する
2. LGBTQ、体型、宗教、人種に配慮する
3. 循環サイクルを公開する
今後に期待していてください!