タレントでボディビルダーのなかやまきんに君が、オーストラリア・シドニーで現地時間2日に行われた映画『マッドマックス:フュリオサ』(5月31日公開)のプレミアイベントに“映画宣伝アンバサダー”として参加した。きんに君はもちろん、タンクトップにホットパンツの“正装”。レッドカーペット上でキャストと監督に英語でインタビューを実施するなど、世界的注目を集めるスターたちと夢のような時間を過ごした。

 会場となったState Theatreには、劇中に登場するバイクや車が展示され、映画の世界観に入り込んだかのような空間が広がり、華やかな雰囲気。9年ぶりの“マッドマックスサーガ”最新作の公開に向けて、ファンも大勢集まっていた。

 マッドマックスシリーズの魅力を「とにかくアクション!とんでもないです!始まったら最後まで止まらない素晴らしい映像の連続で、まばたきする暇も息つく暇もないぐらい、とにかくアクションがすごいんです」と熱弁するきんに君。

 プレミアで一足早く鑑賞した『マッドマックス:フュリオサ』について、「衝撃でした!もちろんアクションはすごいんですが、ストーリーも素晴らしい。心打たれるものがあって、人間と人間の物語が最高なんですよ。そこにとんでもないアクションが連続して、心がグイグイ持っていかれます!」と大興奮だった。

 そんな新作で、クリス・ヘムズワース演じるディメンタス将軍が腰に熊のぬいぐるみをくくりつけていることにちなんで、自身のホットパンツに熊のぬいぐるみをつけてインタビューに臨んでいた。目ざとく熊のぬいぐるみに気づいたのは、このMADな世界〈マッドワールド〉の生みの親で本作の監督を務めたジョージ・ミラー。

 「観てくれたんだね!」とうれしそう話すミラー監督は、続けて「寒くないの?」ときんに君の“正装”を気遣った。「寒くないです!なぜならまだ映画に興奮しているし、あなたの目の前に立っているからです!」と興奮気味に答えたきんに君。「ウォーボーイズをはじめマッチョなひとたちをたくさん使って長い間撮影する苦労や秘訣などはありますか?」と質問すると、ミラー監督は「セカンドユニットやスタントコーディネーターのスタッフたちはすごく良いチームで長年一緒に仕事をしているんだ。いつも安全に規律正しく情熱的にハードワークで大変だったけど、楽しく仕事ができているよ」と返した。

 また、クリスの強靭な筋肉について興味津々のきんに君は彼の役作りついても質問すると、「特別な指示をすることはなかったよ。彼はこの役のために特別なトレーニングしなかった。なぜならば彼は、この映画で歳をとっていく役だから、前のままの腕だと太すぎると心配していたんだ。君と同じで彼は身体を動かさないといられないたちだから、運動はしていたけど筋肉を大きくする運動はしていなかったね。でも彼はとてもよくやってくれたよ」と絶賛。クリスに全幅の信頼を置いている様子をみせた。さらにインタビュー後、ミラー監督は、V8ポーズでの2ショット撮影にも応じていた。

 続いて、残虐な悪役で、バイカーギャング集団を率いるディメンタス将軍を演じたクリス・ヘムズワースにインタビュー。最高の筋肉を目の前にして興奮が止まらないきんに君が「どんな役をやっても筋肉が素晴らしいのですが、今回の役作り身体づくりで苦労したことは?」と質問すると、クリスはこう答えた。

 「この作品の前に『ソー:ラブ&サンダー』を撮影していたんだけど、そこから撮影までの間に元の自分の身体に戻す時間があまりなくて、普段の自分よりも筋肉がついている状態だったので、それが役にちょうどよかったんだ。ジョージ・ミラー監督がつくったディメンタスというキャラクターは見栄っ張りで妙に堂々としているやつなので、彼の支配的な面や権力がある様を演じるにあたって身体的に活きたんだ。あとは声の質やしぐさなどを役に合わせて練り上げていったよ」。

 「撮影後まだトレーニングはたくさんしてますか?」という問いには、「ウエイトよりも今はもっとランニングやボクシングもやっているよ!」と明かしたクリス。身体つくりに余念がない者同士、心が通ったようで、インタビュー後はクリスがきんに君の頬をつかむ仲良し2ショットを撮ることができた。

 そして最後に、映画の主人公で怒りの戦士フュリオサを演じたアニャ・テイラー=ジョイ。まるで全身にゴールドの矢が刺さったかのようなインパクト抜群のドレスに身を包んだ彼女に対し、会場からは悲鳴にも似た声があがるなど、ボルテージはMAXに。

 きんに君が「アクションシーンをやる上で一番大変だったことは?」と質問すると「一番大変で一番楽しかったことは、同じことを何度も繰り返したことよ。ふつうは繰り返すとどんどん悪くなっていってしまうんだけど、以前私がバレエダンサーだったこともあり、繰り返す毎により完成度が高くなっていったわ。常に最高の自分を、自分のベストを更新していったことが楽しかったわ」と、ストイックに努力を重ねたことを語った。

 またきんに君が「だからあなたのアクションシーンは強くて美しいんですね!」と伝えると「ありがとう、優しいのね」と返し、きんに君がつけた熊のぬいぐるみに気づくと「あ!あの(ディメンタス将軍)の熊ね!あなたの服装大好きよ!」とベタぼめ。インタビュー後の2ショットも実現した。

 キャストや監督が過ぎ去った後も、興奮が止まらないきんに君は「緊張感もある中、どうなるかと思いましたけど無事3人にインタビューをすることができてよかったです!」と安堵の表情。「パワー!」と持ち前のネタで締めくくり、宣伝アンバサダーとしての役目をしっかりと果たした。