俳優の柄本時生と今井隆文によるドラマ初プロデュース作品「錦糸町パラダイス〜渋谷から一本〜」(毎週金曜深夜0:12-0:52、テレ東系)が7月12日(金)より放送することが決定した。総監督は映画「余命1ヶ月の花嫁」などで監督を務めた廣木隆一、メインキャストは柄本ほか、賀来賢人・落合モトキ・岡田将生らが出演する。

■錦糸町を舞台にした過去の「汚れ」を掃除する掃除屋の3人の人間ドラマ

過去の「汚れ」を掃除する掃除屋の3人と、過去の「過ち」を暴くルポライターの蒼が、東京・墨田区錦糸町を舞台に様々な人との出会い、出来事を通じ、自らの過去と向き合っていく….。登場人物それぞれの心理や感情の動きを丁寧に描いた人間模様を、ドラマのために書き下ろしたオリジナル脚本で展開する。人生で本当に大事なことは何か、生き方の根源や人間の心理について考えさせられる人間ドラマとなっている。

各話放送終了後から、動画配信サービス「Lemino」「U-NEXT」にて第1話から最新話まで独占見放題配信も予定されている。

■プライベートでも親交がある4人が集結し作品を作り上げる

メインキャストの4人はプライベートでも親交があり、コロナ禍の2020年には「劇団年一」(読み:げきだんねんいち)を結成。同年5月上旬に第1回作品「肌の記録」を配信し、反響を呼んだ。十年来の友人である4人が芝居を通して本作を作り上げる。

■柄本時生 コメント

元々20代前半に飲み屋で「なんかやれたらいいよねぇ!」「面白いことやりたいよな!」こんな事を夢みたいに語っていました。30代になって実現出来るまで来れたんだなと...。スゴく感慨深い思いです(笑)。一緒にやろうと言ってくれた監督、プロデューサー、スタッフ、そして何より今日まで友達でいてくれて「こんな企画出してもいいかな?」と聞いた時に「いいよ!」と言ってくれた3人。本当に感謝です!一生懸命働いて頑張りたいと思います!!「大人」になるというのが今回のテーマの一つです。ゆっくり話は進んで、ゆっくり終わっていきます。この機会に「大人」になる事って悪くないかもと思っていただければなと思います。

■賀来賢人 コメント

柄本時生がプロデュースする作品のオファーが来ました。
断る理由も、断る権利もありません。もう恥ずかしさを通り越して何が起きるか想像もつかない楽しい現場になりそうです。皆様、時生くんの頭の中を、ぜひ深夜にご堪能ください。

■落合モトキ コメント

「やっと劇団年一の4人で芝居ができる!」この一言につきます!廣木監督とも久し振りにご一緒出来るのも嬉しい限りです。このキャストさん、スタッフさんで仕事できる機会はこの先ないと思うので、日々の撮影の中で新しいものを見つけていきたいです。人との繋がり、居場所を再確認できる。そんな事を感じられるドラマになっていると思います。毎週この時間を楽しみにして観ていただけたら幸いです。


■岡田将生 コメント

まず、この4人でまた集まり作品をやれることが嬉しいです。そして時生さんが軸となり素晴らしいスタッフと連続ドラマをやれることに興奮しています。わたくしが演じさてせもらう蒼という役。とても謎です。しかし回を追うごとに少しずつ人物の背景が浮かび上がっていきます。是非、楽しみながら観ていただけたら嬉しいです。あと、個人的に僕の地元に近い錦糸町。子供の頃から行っていました。このドラマを見たら錦糸町を歩きたくなると思われます。

■プロデューサー・監督・脚本 太田勇コメント

1年前に時生くんと今井さんと3人で渋谷で会ったのが最初でした。その時に時生くんから、「どっちが良いとか悪いとか決めつけたくないというか、決めつけられない群像劇ドラマをやりたいんです」と相談されました。

時生くんはひとつの動画を見せてくれました。白髪まじりの外国人の男性がコンビニでタバコを買う時に、年齢を尋ねられて怒る、という動画でした。外国人男性は、最初は年齢について怒っていましたが、途中から日本で受ける外国人差別の話にスライドしました。時生くんは、「これって誰が悪いんでしょうね?明らかに20歳以上なのに年齢確認をした店員なのか、全員に聞くようにルールを決めた店長なのか、怒ったお客さんか。でも店員は店長に従っただけだし、店長だって国のルールに従っただけです。その外国人男性だって、自分が日本人だったら聞かれなかった、と愚痴を言いたくなる気持ちもわかります」。自分も似た感覚を持つことがあったので、「面白そう」と思い、3人で脚本作りが始まりました。目指したのは映画『ナッシュビル』の錦糸町バージョンです。

■プロデューサー・脚本・出演 今井隆文 コメント

2023年1月。とある作品で地方撮影中、ホテルのラウンジで暇を持て余した柄本時生君から「お茶しませんか?」と誘われ、話しているうちに、とあるノートが出てきました。そこには、時生君が、「劇団年一」でやれたらと思っている企画の数々が、汚い字で殴り書きのようにたくさん書いてありました(笑)。時生君の熱い思いに心を打たれた僕は、ノートをお借りして、時生君が持ち運びやすいように、企画をまとめたものをお渡ししました。そこで僕の役割は終了!と思っていたら、「一緒にやってもらえませんか?」ということで、撮影が終了してからも頻繁に連絡を取りながら、この作品を形にしようと動いていました。なので、実際にこの作品がスタートでき、発表のコメントを書いていることが不思議でなりません。いよいよ始まるということで、自分自身もがっつりプロデュースする初陣になりますので、ドキドキしています!

日本映画界を支えてきてくださった、廣木組のスーパースタッフの皆様が集結してくださり、そしてキャストの皆様も時生君への想いに賛同し、すごい方々が集まってくださいました。おそらく、多くの関係者の皆様が、「色々大丈夫?!!!!」と口を揃えて言うと思います!果たして大丈夫なんでしょうか?本当に大丈夫なんでしょうか?テレビ東京さん!クランクインを迎えられたということは、きっと大丈夫でしょう!(笑)。これから、乗り越えるべき山はたくさんありますが、皆様と一緒に準備した「錦糸町パラダイス」という土台が、スタッフの皆様と俳優部が入ることによって、どう変化し、監督の編集によって、どんな魔法がかかるのか?いまから楽しみで仕方がありません!

企画・プロデューサー・脚本・出演とおそらく、あまり前例がないことをやらせてもらえているので、携わってくださっている皆様、観てくださるであろう皆様への感謝を忘れずに、撮影を頑張っていきたいと思います!金曜日の夜のお時間、僕たちに少しください!「錦糸町パラダイス」楽しみに待っていてください!!

■「錦糸町パラダイス〜渋谷から一本〜」あらすじ

錦糸町…きっと、東京スカイツリーが日本で一番美しく見える街。その一角に、『整理整頓』というハウスクリーニング店があった。社員は、社長の大助(賀来賢人)、車椅子の裕ちゃん(柄本時生)、そして後輩の一平(落合モトキ)の幼馴染の3人。彼らが掃除するのは、裸の王様だった若手起業家が潰した会社や、10年前に娘をイジメで亡くした夫婦の家、幼馴染が働いていたフィリピンパブ、責任を取りすぎて壊れた映像会社の社長のオフィス、会社ではセクハラ三昧、帰れば年老いた母を介護するセクハラ親孝行息子の家などちょっと事情を抱えた場所ばかり。

そんな錦糸町では最近、不思議な出来事が起きていた。街角にポツンと貼られた2次元コードを読み込むと、街で起きた過去の未解決事件や不祥事の真相につながるという。その告発を行っているのは蒼(岡田将生)だった。『整理整頓』の3人が掃除をするのは、蒼が暴いた事件の加害者や被害者の家が多く、気づかぬうちに、蒼が暴いた事件と関わっていくことになる。

錦糸町を舞台に、掃除屋『整理整頓』の3人とルポライターの蒼を中心に、総勢50人以上の人生模様が映し出される。そんな錦糸町は、現在、久しぶりに開かれる音楽フェスに向かって、静かに盛り上がりを見せていた。