ラリー・ヤン監督が27日、都内で行われたジャッキー・チェン(70)の50周年記念アクション超大作映画『ライド・オン』(31日公開)の先行日本最速上映会に参加した。

 イベント冒頭で映画の感想を聞かれた関根勤は「涙がこらえられなかった。ハンカチ3枚はないとダメ」と語る。ジャッキーちゃんは「スクリーンで見るジャッキー映画は最高!」とコメント。二人はコメディとアクションを両立させるジャッキー映画の魅力を愛たっぷりに語った。

 フリートークが終わると、サプライズでジャッキー・チェンからの動画メッセージがスクリーンに投影された。ジャッキーちゃんは思わず「データください!」とうれしさをあらわにした。

 さらに、映画ポスターにそれぞれの顔写真を合成した集大成ポスターがプレゼントされた。しかし、ジャッキーちゃんの顔が合成されたポスターを見て二人は「なんか違う」「ウッチャンに似てる!」と観客の笑いを誘った。

 最後にはサプライズゲストとして、ラリー監督が登壇。実際にジャッキー・チェンと仕事をした感想を聞かれたラリー監督は、「撮影の現場でも全方位の形で応援してくれた。この場を借りてジャッキー・チェンにあらためて感謝したい」と話した。また、ジャッキー・チェンと仕事をする中で、ワンカット、ツーカットで終わろうとしても撮影を続けるジャッキー・チェンのタフさに驚いたエピソードや、撮影を通して、映画に登場した馬と親子のような関係を築いていたエピソードを紹介した。

 ラリー監督はこれから映画を見る人に向けて、「彼が出演してくれなければこの作品はなかった。映画を通して、私からジャッキー・チェンへの愛がどのように描かれているのか感じてほしい。そしてそれを周りにもぜひ伝えてほしい」と伝えていた。

 本作は、昨年4月に中国で公開され、興行収入1.5億元(約30億円)を超えるヒットを記録。かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたが第一線を退き、愛馬・チートゥとともに、エキストラなどの地味な仕事をこなしながら生活する男・ルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)。債務トラブルをきっかけにチートゥが競売にかけられる危機に瀕し、借金取りに追われることに。

 遠縁になっていた法学部の学生である一人娘のシャオバオ(リウ・ハオツン)に、苦肉の策で助けを求めた。そんなルオのもとに、転機となる話が舞い込んでくる。「愛馬と映画を撮ろう」それはルオに再びスタントマンとして、危険な撮影現場に立ってほしいという話だった。不器用ながらもなんとかチートゥを守ろうとルオは、愛馬とともに危険なスタントシーンに挑戦していくこととなる。昔ながらの体を張った危険なスタントに入れ込む父の姿が娘の目にはどう映るのか。愛する娘と愛馬のため、再起をかけた男の物語。