年齢とともに「美しさ」への意識は変わっていくもの。
しなやかに時代を生きるおふたりと、大人にとっての「美しさ」を考えてみました。

今回話を伺ったのは・・・
西田尚美さん
1970年生まれ、広島県出身。モデルとして活躍後、1997年に映画初主演。近作にドラマ『くすぶり女とすん止め女』、映画『ヴィレッジ』など。映画『言えない秘密』が6月に公開予定。


私には、体の中から吸収するものがいいみたい

内面の充実が、「美しさ」につながる――。
年齢を重ねるにつれて、その思いが強くなってきたと話す西田尚美さん。

「20代の頃は外見の美しさに目が向いていたけれど、今はそこに重きを置かなくなりました。やっぱりきれいな人は内面の美しさが外見にも表れているんですよね。自分にとって気持ちのいいこと、やりたいことをして生きている人はイキイキして見えるし、美しいと思います」

価値観の変化は、15歳になる長女からの影響も大きいそう。

「よく娘に言われるんです。ちょっとふくよかなくらいのほうが満たされて見えるから、あまりやせようと考えないほうがいいよって。確かにそうだなあ、と思います。娘だけでなく、若い人はいろんなことに対してフラットですし、考え方や行動も軽やか。若い人の言うことは、信じるようにしています(笑)」

日頃のケアで意識しているのは、体を内側から整えること。

撮影が続いて食生活が偏りがちなときは味噌や納豆、キムチなどの発酵食品を意識的にとり、マグネシウムの入浴剤や「よもぎ蒸し」で体を芯から温めることで、肌の調子も上向きに。

「サプリメントも摂りますが、『必ず毎日飲む』と決めてしまうとそれがプレッシャーになったりして本末転倒なので、気になるとき、必要かなと思うときに取り入れるようにしています」

無理なく続くケアだけを実践し、「手を掛けすぎない」のも、自分らしい美につながるよう。

「シワをなくしたいと思った時期もありましたが、今は抗わずに受け入れたい。人生も折り返し地点を越えて、どんどん感情が子どもの頃に戻っている気がするんですよね。20代や30代はもっととがっていて、人に頼らずに自分でどうにかしようと強がっていた。
そういう反抗心がなくなって、今は気持ちを伸びやかに解放したい。いろんな表情をして、それがすべて自分の顔に刻まれていくのは素敵なこと。それは大人になったからこそ、わかることだと思います」

西田さんが積極的に取り入れているもの

発酵食品は、意識的にとる

味噌や納豆、キムチなどを常備。味噌は沖縄の『玉那覇味噌醬油』の王朝みそがお気に入り。原料は大豆と米、シママースだけ。
「味噌汁はもちろん、生野菜につけていただきます」。

王朝みそ750g¥929/玉那覇味噌醬油

サプリメントは、含有量の高いものを

ビタミンCは含有量の高いこちらを愛用。
「飲むと疲れにくくなり、肌のくすみも取れる気が。スムージーやジュースに混ぜて飲みます」。

Wakasapri for Pro. 高濃度ビタミンC 3,000mg 30包¥4,320/分子生理化学研究所

「エプソムソルト」で体を芯から温める

イライラしたときや落ち着かないときは、硫酸マグネシウムの「エプソムソルト」を入れて入浴。「発汗作用もあってスッキリします」。

シークリスタルス エプソムソルト オリジナル 2.2kg ¥1,362/ヒロセ


西田さん着用:シャツドレス¥37,400、デニム¥37,400/ともにグラフペーパー(グラフペーパー 東京)、タンクトップ¥18,700/ニアー ニッポン(ニアー)、ターコイズブレスレット¥101,200、淡水パールブレスレット¥90,200/ともにマリハ

SHOPLIST
グラフペーパー 東京 03-6381-6171
ニアー 0422-72-2279
マリハ 03-6459-2572

撮影/大森忠明 スタイリング/金子夏子 ヘアメイク/茅根裕己(Cirque) 文/工藤花衣

大人のおしゃれ手帖2024年5月号より抜粋
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