今季スタイリング/からお目見えするのは、おケイ先生の長年の友人であるアーティスト、三浦大地さんとのコラボアイテム。「ジョシー*の人形がスタイリング/の服を着てチャームになってるのが真っ先に浮かんだの!」というおケイ先生が、ベールに包まれた三浦さんに深掘りインタビューを実施。





*ジョシー:三浦さんの作品にもなっている女のコのキャラクター 

**マッシュ:スタイリング/の運営会社(株)マッシュスタイルラボ

―ズバリ、三浦大地ってどんな人物? 自分をどう思ってる?(白幡さん)

三浦さんの肩にちょこんとのっているのはジョシーのチャーム。今回のコラボアイテムと同じものを纏っているというこだわりよう。チャーム¥5,940※5月発売予定(スタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

ボリュームたっぷりのオフショルトップスとドレススカートのセットアップ。トップス¥41,800、スカート¥38,500※共に5月発売予定(共にスタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

よく“人たらし”と言われるけど、自分自身、自己肯定感はゼロ。でも承認欲求はあるほうかもしれない。承認されるためにはさ、人のためになることをしてないと承認されないわけ。だから、人のためになってるなって思うことが自分の承認欲求なんだなと。僕の場合、対ひとりというよりも、きっと大勢の人に対してやりたいんだと思う。たぶんジョシーもそういう役割として自分の手から離れて、みんなに浸透していってくれてよかったなって思ってる。とにかく何においても欲求があるっていいことだよね。なんか、最終的にいつも哲学っぽくなっちゃうなあ(笑)。(三浦さん)

―おケイ先生の思う、三浦大地さんとは?

ジョシーの唇をモチーフにしたリップ柄がキュート♡ チュールトップス¥13,200※5月発売予定(スタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

ジョシーの刺しゅうが施されたトートバッグ。各¥13,200※全て5月発売予定(全てスタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

「俺、超一般的かと思ってた。ミラクル一般ピープルだと」と、いけしゃあしゃあとぬかすところも、回り回れば腑に落ちる。初対面のとき感じた「何てニュートラルな人間なんだ」という好感度も、大ちゃんのアート展覧会でいつも感じるキャンバスの中のジョシーの近そうで遠いという感覚も、誰と一緒にいても溶け込んでいるのに、誰とも一緒にいなさそうなところも、全てがイコールで繋がっている。なぜなら大ちゃんは、この地球から約5㎝浮いたところで生きているから。「動くの楽では?」って聞いたとき、「からだから自分が離れてるのって結構エネルギー使うんだよ」って普通に返してきた。そんなところが大好きだ。(白幡さん)

―styling/からコラボを持ちかけられたときの心境は?(白幡さん)

展示会では男性人気も高かったというプリントTシャツ。¥13,200※5月発売予定(スタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

凹凸のある素材感と光沢が華やかな印象のスカート。¥38,500※5月発売予定(スタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

おケイ先生がどうしても作りたかったというジョシーのチャーム。おケイ先生は大ぶりのネックレスと一緒にコーデ。チャーム¥5,940※5月発売予定(スタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

今回おケイたん(白幡さんのこと)からコラボの話をもらったとき、マッシュ**のブランドの中でスタイリング/って一番遠くない? って、最初はめっちゃ意外だったんだけど、根本に戻るとジョシーってスタイリング/が一番似合うんだよね。今回はジョシーのイラストが入ってるものを作るというよりは、あくまで彼女が着てそうな服を企画したんだけど、それができたのはスタイリング/ならではだなって。初お目見えのジョシー人形は、今までやりたくて何度かチャレンジしてたんだけど、今回でき上がったものがすごく可愛くて。プリントTシャツもギャラリーに飾ってあるみたいにジョシーにフレームを付けてアートっぽくデザインしたり、透けてるアイテムがスタイリング/っぽいなと思ってリップ柄を入れたチュールのボディスーツを提案したり、自分の想像にはなかった素材を使ってバッグを作ったりと、勉強にもなったし、本当に面白かったんだよね。(三浦さん)

―大ちゃんにとってジョシーの存在とは?(白幡さん)

透け感がトレンド感満載のボディスーツ。¥15,400※5月発売予定(スタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

プリントTシャツはブラックも。Tシャツ¥13,200※5月発売予定(スタイリング//スタイリング/ 新宿ルミネ1店)、その他は本人私物

ジョシーが誕生してもう20年近く経つかなあ。もともと僕はドレスのデザイナーをしていて、デザイン画を描くときにいつも棒人間に丸い顔を描いてたんだよね。あと、目を描くのが大変だったからサングラスをかけて……って、これがジョシーの始まり。そこで当時すごく影響を受けたのが“SEX and the CITY”で、可愛い服を着ていい靴をはいてるけど、おすまししてる感じではなくて、ふてくされてるみたいな、いわゆるキレイなコとは違う女性像をイメージしたんだ。ギャルの精神があって、つねに何かに不満を持ってるから、への字口。それをエネルギーに変えてる女のコ、それがジョシー。実際にこんな女のコいたら結構エッジがきいてる存在だよね(笑)。(三浦さん)

三浦大地
ファッションデザインやアートディレクション、住居プロデュース、イラストレーションなど幅広く活躍。環境問題、地域活性化など社会活動にも力を入れる。5月22日〜新潟伊勢丹で個展「DAICHI MIURA DIALETHEISM」を開催。

styling:KEI SHIRAHATA[LOVABLE]  photograph:KAORI IMAKIIRE

otona MUSE 2024年6月号より