「LIFULL」(ライフル、東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」が、一都三県におけるシングル向き賃貸物件を対象とした「人気の上がった駅ランキング(シングル編)」を発表しました。今回は「神奈川県」です。

2位は「渋谷まで3駅」

 対象期間は2023年4月1日から2024年3月31日。同サイトに掲載されたシングル向き賃貸物件(ワンルーム、1K、1DK、1LDK、2K)の問い合わせ数を駅別に集計(一定以上の問い合わせ数がある駅を対象、物件数1000件未満の駅は除く)。なお、家賃相場は「築40年以内」「駅徒歩20分以内」「専有面積15平米以上40平米未満」の賃貸物件について、管理費を含む月額賃料から中央値を算出しています。

 神奈川県の1位となったのは「京急東神奈川(旧:仲木戸)」(横浜市)。家賃相場は8万6000円です。前年比225.0%、一都三県で唯一の200%超えとなった同駅は、2駅(2分)で横浜にアクセスできる上、「JR東神奈川」も隣接しているため、JR横浜線・JR京浜東北線も利用可能で、利便性の高い駅といえます。

 2位は「武蔵溝ノ口」(川崎市)で、家賃相場は8万円でした。JR溝の口と隣接する駅で、両駅でJR南武線、東急田園都市線、東急大井町線の3路線が利用可能。渋谷まで3駅(18分)、川崎まで9駅(22分)と、東京方面・神奈川方面どちらにもバランスよくアクセスしやすいのが特徴です。

 調査結果を受けて、LIFULL HOME’S総研 副所長・チーフアナリストの中山登志朗さんは「円安の継続による諸物価の高騰や生活費全般の上昇は、これらシングル向け賃貸住宅を借りるユーザーの懐を直撃しており、ターミナル駅から数駅先の賃料が比較的安価な普通停車駅で問い合わせ数が大きく増加しています」「コロナ禍が明け、生活環境が再び大きく変わり、移動の本格化と生活費の上昇という要因によって、賃貸住宅探しは『コスパ』はもちろんのこと、『タイパ』も重要視するユーザーが増えていることが明らかになりました」とコメントを寄せています。