今シーズンのドイツ・ブンデスリーガを席巻したバイヤー・レヴァークーゼン。公式戦無敗のままでリーグ優勝を成し遂げ、さらにヨーロッパリーグでも決勝に進出した。

水曜日にはアイルランドの首都ダブリンでヨーロッパリーグのタイトルをかけたアタランタ戦に挑んだ。

それを前に、そのレヴァークーゼンを指揮してきたシャビ・アロンソ監督は『TNT Sports』に対して以下のように話し、自身の哲学について説明したという。

「我々がどれだけ優れているのか、どれだけ素晴らしいか…ということよりも、もっと考えるべきことがたくさんあるよ。

10日後には、もしかしたら立ち止まって『自分たちがどんなに並外れたことをしたか』と考えるかもしれないけどね。

我々は『いやいや、オレたちは何もしていないさ』と言うほどバカではないよ。これまでやってきたことを本当に幸せに思っている。

何度も言いたくはないけど、誰もがもっと改善できるし、再び何かを見せられる。だからこそ私は選手たちをプッシュし続けるんだ。

我々はどんな試合でも当たり前だとは思わないし、自分たちの栄光に酔って立ち止まることもない。それが私の仕事だしね」「私は良いサッカーをするのが好きなんだ。良いサッカーをして楽しませることだ。

それは派手なサッカーであることを意味しない。派手ではないが、良いものを備えたサッカーだ。

では良いものを備えたサッカーとは何か。良いパスを出すこと、いい走りをすること、いい守備をすることだと私は理解している。そういうことだ。

そのような原理原則を持つと、派手なものも見えてくる。しかし我々はその派手に見える部分には取り組んでいない。華々しい部分にも取り組んでいない。我々は基礎的で伝統的な良いところに取り組んでいるんだ。

ただ、一対一のシチュエーションだったり、パトリク・シックやジェレミー・フリンポンへの素晴らしいラストパスだったり、そのようなところは練習できないものだ。それが選手のタレントだ。

天性の才能を伸ばすことは難しい。それは『持っているか、持っていないか』のどちらかだからね。ただ、その才能を輝かせるにはいろいろなことに取り組む必要がある。

とはいえ、そのような素晴らしい成果の多くは、私がもたらしたものではないんだよ」

魅力的なサッカーで多くのファンを楽しませたレヴァークーゼンであるが、シャビ・アロンソ監督はとにかく「派手なところには取り組まない」という哲学を持っているという。

基礎的で伝統的な原理原則にのっとった部分に取り組んでいく一方、そのベースがあることで所属している選手のタレントが輝いている…とのこと。