5月21日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)、この日のテーマ「なんでやねん!」には、妻の発言に疑問を持ったというリスナーAさんから投稿が寄せられました。 Aさんの妻は、犬の去勢手術の「抜糸」を「ばっし」ではなく「ばついと」と発音したというのです。 しかし、この「ばついと」発言には、Aさんの妻の職業に関係する深い理由がありました。

     

手術後の「ばついと」

Aさんからの投稿を北野誠が読み上げます。

「先日、うちで飼っているオスのワンコの去勢手術がありました。僕は仕事だったので手術には奥さんに立ち会ってもらいました。仕事をしてると、奥さんから『手術は無事成功』との連絡があり、ほっとして仕事から帰りました」(Aさん)

帰宅後、Aさんは奥さんから「手術後の“ばついと”は、あなたが行って」と言われます。

「『ばついと?ばついとってなんだろう?』と疑問に思いながら動物病院から渡された紙を
見て、ああ!抜糸(ばっし)か」(Aさん)

「抜糸」を「ばついと」と読んでいたAさんの妻。
しかしこれには、ある意外な理由がありました。

事故が起きる可能性

「なんでわかりにくく“ばついと”って言うのだろう?と思い、奥さんに聞くと『普段からばついとって言ってるよ』とのこと」(Aさん)

実は奥さんの職業は歯科衛生士。
歯科の世界で「ばっし」には、「抜糸」と「抜歯」の2通りの言葉があるのです。

単なる勘違いだと思っていたのに、思いがけず納得の事実を知り「あー!」「なるほど!」と声をあげる松原タニシと佐藤実絵子。

「単に『ばっし』だと区別できず、事故が起きる可能性もあるから、歯を抜くのは『ばっし』、糸を抜くのは『ばついと』と使い分けているそうです」(Aさん)

北野も「へー!これはビックリしますね!」と、初めて知った情報に興味津々です。

全国の歯科共通?

「確かに、糸を抜かれるつもりで歯医者へ行ったのに歯を抜かれた、なんてことがあったら怖いからな…と、妙に納得しましたが、この使い分けは全国の歯科共通なのかっていうのがちょっと気になっております」(Aさん)

北野「これは納得いきますね。確かにそうや」

佐藤「納得ですね」

松原「なるほど」

北野「でも、歯医者で糸使って縫うことあるかなと若干思うねんけどな。でも『ばっし』って言ったら確かに歯か。歯医者ではそうなりますからね」

北野のこの疑問を解決する投稿が、この後ほかのリスナーから寄せられました。

親知らずを抜いた後

「歯医者では『ばっし』と『ばついと』を使い分けてます。ちなみに歯医者でも縫合はあります。特に歯科よりも歯科口腔外科での使用が多いんですが、歯医者でも歯肉を切った治療をしたりすると、糸を使って縫いますよ」(Bさん)

「親知らずを抜いた後、穴を縫われました」(Cさん)

「親知らずを抜いた後、結構縫いますよ」(Dさん)

「あー!そうやね」と納得の一同。

松原「それを取る時が『ばついと』なんだ」

北野「だから『ばついと』と『ばっし』を使い分けてるということ。こういうのってなかなかね、ホンマに知らないから。ええ勉強になりました。ありがとうございました」

ひとつ知識が増えて、リスナーに感謝する北野でした。
(minto)