2024年5月5日、柳州晩報は、メーデー連休中に湖南省長沙市の警察署が観光客の人気撮影スポットとなり、多くの人が押し寄せたと報じた。

記事によると、同省長沙市公安局天心分局坡子街派出所の入口前では1〜5日のメーデー連休中、昼夜を分かたず多くの人がやって来て長い行列をつくった。自首や通報をしに来たのではなく、派出所の前で写真や動画を撮影する目的で現地を訪れており、3人で並んで立ち両脇の2人が中央の1人の両腕をつかむ、数人がしゃがんで顔を隠すように頭を下げるといった「逮捕ポーズ」で撮影する人も多いという。



この派出所では19年にドキュメンタリー動画が制作されて人気を博し、動画を見た若者を中心に派出所を訪れる人が増加。今やドキュメンタリー動画を見た見ないにかかわらず多くの人が集まる「人気スポット」になった。


街の治安と秩序を守る派出所の前に常に人だかりができるようになり、警察官の職務に支障が出るのではと懸念する声も出ているという。記事は、同派出所が今年初めに「撮影時、勝手に警察官のオフィスエリアに立ち入らないこと。撮影時には可能な限りしゃがんで頭を抱えるといった逮捕時を想起させるようなポーズを避け、誤解を起こさないようにすること。ドキュメンタリー動画に出演して有名になった警察官の公務を妨害しないこと」といった注意をネット上で発表したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)