2024年4月29日、韓国・国民日報は「パリ五輪に出場する韓国選手団の規模が1976年モントリオール大会以降で最小規模になるという懸念が現実のものになりそうだ」と伝えた。

7月開幕のパリ五輪ではサッカー、バスケットボール、バレーボール、ホッケー、ハンドボール、ラグビー、水球などの球技種目が行われる。しかし28日現在、韓国が出場権を獲得したのは、11大会連続で五輪への切符を手にした女子ハンドボールのみとなっている。「韓国が競争力を誇る野球」は採用されていない。

2021年の東京大会では、韓国は女子バスケ、男女バレーボール、ラグビー、野球、ハンドボール、サッカーなどに選手を派遣した。記事は「少子化に伴うエリート選手不足に球技種目の不振が加わり、パリ五輪参加選手は200人以下に落ち込む見通しだ」と伝えている。大韓体育会は170〜180人と予想。参加選手数がわずか50人だった1976年モントリオール大会以降、200人を割り込むのは初めてだという。

また、韓国は夏季五輪で金メダル10個を獲得し世界のトップ10入りすることを目標としてきたが、パリ五輪での目標は金メダル5〜6個のトップ20入りとなっている。

2012年ロンドン大会では金メダル13個で世界5位の成績を収めた。16年リオ大会は金メダル9個で8位、21年東京大会は金メダル6個で16位と、順位を下げている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「投資なくして結果は出ない」「井の中の蛙だったってことだ」「選手選考の方法に問題があるのでは?」「今の若者は厳しい指導を嫌うからだ」「プロチームはみんな解散せよ。ハングリー精神がないからこうなる」「年俸が良くて食べていくのに困らないからね」「五輪は他国の試合を見て楽しむとしよう」などの声が寄せられている。

また、「その代わり、経費が減らせていいじゃん」「今の時代、スポーツにそこまで大した意味はないんじゃない?」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)