Takahiko Wada

[東京 30日 ロイター] - 神田真人財務官は30日、引き続き24時間態勢で為替動向を注視し、必要な時には適切な対応を取っていくと述べた。29日、ドル/円は160円に乗せた後に急落したが、為替介入の有無について「私から申し上げることはない」と話した。

財務省内で記者団の取材に応じた。神田財務官は、マーケットを常に注視しており「ロンドンだろうがニューヨークだろうがウェリントンだろうが関係ない」と語った。必要であれば、主要7カ国(G7)や国際通貨基金金融委員会(IMFC)・20カ国・地域(G20)で共有されている国際ルールにのっとってしかるべく対応していく方針を示した。「水準について考えることはない」とも述べた。

神田財務官は、為替の過度の変動が発生すると国民生活に悪影響を与えるとして「しっかりと対応していかないといけない」と語った。日銀の植田和男総裁が26日の記者会見で、円安の影響について、今のところ基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているものではないなどと述べたことについては、「植田総裁の発言に私からコメントするのは不適切だ」と応じた。

(和田崇彦 編集:田中志保)