[パリ 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は30日、フランスとユーロ圏のインフレ指標を受け、ECBが6月初めに利下げを開始できるとの確信が強まったと述べた。

4月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.4%と、3月と同水準。フランスのEU基準CPI速報値も2.4%上昇にとどまった。

ビルロワドガロー総裁は、インフレ率は来年までにECBが目標とする2%に戻るとの確信が強まったとし、「6月初めに利下げを開始できるはずだ」と述べた。

その後のペースについては、インフレ見通しに沿って現実的に決定していく必要があるとの考えを示した。