[ソウル 7日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)が7日に発表した4月末時点の外貨準備高は、前月末から59億9000万ドル減少して4132億6000万ドルだった。当局が通貨ウォンの下落を防ぐために介入に動く中、減少額は過去19カ月で最大となった。

中銀は外貨準備の減少について、年金基金の通貨スワップライン利用など市場安定化に向けた取り組み、金融機関の外貨預金減少、ドル以外の資産価値の下落などが要因だと説明した。

ウォンは4月中旬、1ドル=1400ウォンと2022年11月上旬以来のウォン安水準を記録、当局は過度の変動に対する警告を発した。

米利下げの後ずれ観測や中東情勢の悪化懸念を背景に、4月にウォンはドルに対して2.52%下落した。ドル指数は1.76%上昇した。

中銀は22年9月と比較した場合、国内経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は安定しており、対外債務と外貨準備も安定的な水準にあると指摘した。