Lisa Richwine

[ロサンゼルス 7日 ロイター] - 米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが7日発表した第2・四半期(1─3月)決算は、ストリーミング・エンターテインメント部門が予定より2期早く初の黒字を計上した。一方、テレビ放送部門などが軟調となり、株価は約10%下落した。

他のメディア企業と同様、ディズニーは、消費者のケーブルテレビからストリーミング・エンターテインメントへの移行に対応しようとしている。

動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を2019年に開始して以降、ストリーミング事業は赤字が続き、ディズニーは9月までに黒字化させるとしていた。

ディズニープラス、Huluを含む消費者直販エンターテインメント部門は営業損益は4700万ドルの黒字となり、前年同期の5億8700万ドルの赤字から黒字転換した。

ただ、スポーツ配信「ESPN+」も含めると1800万ドルの赤字だった。前年同期は6億5900万ドルの赤字だった。

テレビ事業の収入は8%減の27億7000万ドル、営業利益は前年比22%減となった。

ディズニーランドなどのテーマパークを含むエクスペリエンス部門の営業利益は前年比12%増の23億ドル。

伝統的なテレビ事業、ストリーミング、映画を含むエンターテイメント部門の営業利益は前年比72%増の7億8100万ドル。

1─3月の1株利益は一部項目を除外した希薄化後で1.21ドル。LSEGが集計したアナリストのコンセンサス予想1.10ドルを上回った。売上高は221億ドルに増加し、アナリスト予想と一致した。

通期の調整後1株利益は25%増とし従来の20%増から引き上げた。テーマパーク事業の好調とストリーミング事業の回復が寄与するとした。