Katie Paul

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは31日、同社が運営するSNS(交流サイト)のフェイスブックは、若年層の利用者がこの3年で最多となったと発表した。フェイスブックは「旧世代のよりどころ」との評判を振り払おうとしている同社にとっては明るい材料だ。

米国とカナダの18─29歳の成人4000万人余りが毎日チェックしているという。今年20周年となるフェイスブックのこうした年代別の利用情報が公表されるのは初めて。

ここ数年メタは、中国の字節跳動(バイトダンス)傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に集まる若年層の注目を取り戻す努力を行っており、この成長はそれを反映している。

メタ広報担当者の話では、若年層のフェイスブック利用は「5四半期にわたって健全に伸びた」という。

2004年にハーバード大学の学生寮で創設されたフェイスブックは、サービス開始後全米の大学キャンパスに広がり、あっという間にデフォルトのコミュニケーションプラットフォームとなった。最初の3年間で5000万人のユーザーを獲得し、現在では世界で32億人が利用している一方、その過程で、広告主が重視する若年層にとっての魅力が薄れていった。

米ピュー・リサーチ・センターが行った調査によると、米国の10代の若者でフェイスブックを利用していると答えたのは約3分の1と、2014年と15年に実施した前回調査と比べて大幅に減っている。これとは対照的に、フェイスブックを利用すると答えた米国の成人の割合は68%と、16年以来ほぼ変わっていない。