[4日 ロイター] - 中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は4日、複数のブランドや著名人のアカウントが被害を受けていたサイバー攻撃に対する措置を講じたと発表した。

標的にはニュースチャンネルのCNNも含まれ、TikTokの広報担当は、アカウントのアクセスを回復し、セキュリティー対策を強化するためCNNと緊密に連携していると述べた。

被害を受けたアカウントは「非常に少ない」とし、必要に応じてアクセスを回復するため、影響を受けたアカウント保有者と協力していると説明した。

TikTok関係者はロイターに対し、タレントのパリス・ヒルトンさんのアカウントが標的になったが、被害はなかったと述べた。

米国ではTikTokの親会社、字節跳動(バイトダンス)が米事業を来年1月までに売却しない場合、国内でのアプリ配信を禁じる法律が成立。バイトダンスは差し止めを求めて提訴している。

ホワイトハウスは国家安全保障上の理由で中国企業のTikTok所有が終わることを望むとしている。一方、TikTokは米国のユーザーデータを中国政府と共有することはなく、個人情報保護のための実質的な対策を講じていると主張している。