[ニューヨーク 16日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は16日、最新の世界経済見通し(WEO)を発表し、中南米・カリブ海諸国の2024年の成長率予測を2.0%と、前回1月から0.1%ポイント上方修正した。

23年の実績国内総生産(GDP)は2.3%増、25年の予想は2.5%増。

24年の見通しが依然前年を下回っている背景として、ブラジルの成長率予想が2.2%(1月から0.5%ポイント上方修正)、メキシコが2.4%(同0.3%ポイント下方修正)と、主要経済の弱い成長が挙げられるという。

23年成長率はブラジルが2.9%、メキシコが3.2%だった。

IMFは、「24年のブラジルの成長ペースは、財政調整、依然タイトな金融政策の影響が時差で表れること、農業の貢献度低下により2.2%に減速すると予想される」と説明。

メキシコについては、製造業の縮小を成長鈍化の主因に挙げる一方、今年の成長予想の柱としては政府の支出拡大を挙げた。