Phil Stewart

[ワシントン 29日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザに人道支援物資を搬入するため、米軍がガザ沖合で進める浮桟橋の建設費が3億2000万ドルと、当初予定の約2倍に膨らむ見通しとなった。米国防筋と、別の消息筋がロイターに明らかにした。

浮桟橋の建設は、3月にバイデン大統領が発表した。海上からガザに支援物資を届けるため、陸海軍を中心に米軍人約1000人を動員して建設する。

上院軍事委員会の共和党トップ、ロジャー・ウィッカー議員はロイターに「コストは増えたどころの話ではなく、爆発的に膨らんだ」と説明。「限界的な恩恵しかもたらさない危険な取り組みにより、浮桟橋をわずか90日間運営するだけのために米国の納税者は少なくとも3億2000万ドルの負担を強いられることになる」と不満を露わにした。

浮桟橋の建設を巡っては、作業に当たる米軍人がイスラム組織ハマスの攻撃の標的にされかねないとの懸念もあり、一部議員の間で実施に値しないとの声が上がっている。

浮桟橋を経由してガザに入るトラックは当初、1日90台で、本格稼働後は150台に増える可能性がある。一方、国連はこのほど、4月初め以降陸路でガザに入った支援物資のトラックは1日平均200台だったと明らかにしている。