Georgina McCartney

[30日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅続落。エジプトのカイロでパレスチナ自治区ガザの停戦を巡る協議が行われたことを受けて、中東の紛争拡大への懸念が和らいだ。また、米金利の先行きを巡る懸念が相場の重しとなった。

0006GMT(日本時間午前9時06分)時点で北海ブレント先物は0.05ドル安の1バレル=88.35ドル。米WTI先物0.12ドル安の82.51ドル。

両指標とも前日は1%超下落した。

イスラム組織ハマスの代表団は29日、仲介役を務めるカタール、エジプトと、イスラエルの段階的な停戦案について協議。エジプト筋によると、ハマスの代表団は指導部と協議するため、同日遅くにカイロを出発。2日以内に回答する予定だという。

イスラエル軍は29日もガザの各地で空爆を実施。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は紅海で商船への攻撃を続けており、原油先物の下値は限定的となっている。

今週は5月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される予定で、インフレ圧力が根強い中、利下げを見送るとみられている。これがさらなるドル高につながれば原油需要の下押し要因となりそうだ。