[北京 30日 ロイター] - 中国共産党は中央政治局会議を開き、7月に第20期中央委員会第3回総会(3中総会)を北京で開くことを決めた。新華社が伝えた。国内外の情勢を踏まえ改革に焦点を当てる。

3中総会は党の重要会議と位置づけられており、習近平国家主席をトップとして中央委員205人と中央候補委員171人が参加する。総会は5年に1度開催される党大会の間に通常7回開催される。

新華社によると、3中総会ではさらなる改革の深化と「中国式現代化」が主要議題となる。

3中総会は1990年代以降秋の開催が慣例化しており、昨年10月か11月の開催が見込まれていたが、これまで開催されていなかった。

キャピタル・エコノミクスの中国経済担当責任者、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「昨年後半の開催が予想されていたが、説明なく延期されていた。3中総会では、指導部の中期的な改革の優先課題をより良く把握できるはずだ」と述べた。

政治局会議では、中国経済は「有効需要」が依然として不足、企業への圧力が大きく重要分野でのリスクも多いことから、多くの課題に直面していることが指摘された。[nL6N3H30C6]

「国内循環もスムーズではなく、外部環境の複雑さ、厳しさ、不確実性は明らかに高まっている」とする一方、中国経済の基盤は安定しているとの見解が示された。