Swati Bhat Nikunj Ohri

[ムンバイ 22日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)理事会は2024年度(24年3月までの1年間)の配当として過去最高の2兆1100億ルピー(253億ドル)を政府に支払うことを承認した。

アナリストや政府の予測を大幅に上回った。23年度は8740億ルピーだった。

政府は中銀や国営銀行などの金融機関から1兆0200億ルピーの配当を見込んでいた。アナリストの予想レンジは7500億─1兆2000億ルピーだった。

ソマナサン財務次官は「中銀の配当は財政にプラスになる」と表明した。

コタック・マヒンドラ銀行のチーフエコノミスト、ウパスナ・バルドワジ氏は今回の「巨額の配当」について、国内外証券の金利上昇や外貨総売却額の大幅な増加などに起因している可能性が高いと指摘。

「25年度の財政赤字を0.4%減らす効果があるだろう。次の予算で借り入れ縮小を発表する余地があり、債券市場の大きな支援要因になる」と述べた。

発表を受け、インドの10年国債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下し6.99%と、約1年ぶりの低水準を記録した。