[台北 26日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は26日、台湾周辺での軍事演習を終えた中国に対し、あらためて相互理解と和解を呼び掛けた。

頼総統の20日の就任演説を受け、中国人民解放軍は23日から2日にわたり台湾周辺で軍事演習を行った。

中国は頼氏を「分離主義者」として繰り返し非難している。頼氏は中国政府の主張を否定し、台湾の将来を決めることができるのは台湾人だけだと強調。中国に何度も会談を申し入れているが拒絶されている。

与党民進党によると、頼氏は党の会合で中国に「地域の安定という重い責任を台湾と分かち合う」よう呼びかけた。

また「交流と協力を通じて相互理解と和解を強化し、互恵を生み出し、平和と共栄に向かうことを楽しみにしている」と述べた。

一方で「国際社会はいかなる国も台湾海峡に波風を立て、地域の安定に影響を与えることを受け入れない」と中国をけん制した。