Andrius Sytas

[ビリニュス 26日 ロイター] - バルト3国のリトアニアで26日、大統領選の決選投票が行われ、無所属で元エコノミストの現職ナウセーダ大統領が勝利宣言した。

9割近くの投票所が開票を終えた段階で、ナウセーダ氏は約75%を得票し、中道右派与党、祖国同盟のシモニテ首相をリード。最終結果でこの数字が確認されれば、1991年に旧ソ連から独立して以降、最も高い得票率となる。

ナウセーダ氏は12日に行われた1回目の投票で44%を得票したものの、勝利に必要な50%には届いていなかった。

リトアニアは欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟。ロシアの飛び地カリーニングラード州に隣接し、2022年以降、ロシアの侵攻を受けるウクライナを強く支持してきた。周辺国と同様、ロシアの次の標的になるとの危機意識が強い。

ナウセーダ氏は首都ビリニュスで支持者を前に、国の防衛能力強化に引き続き取り組むと表明。「リトアニアの独立と自由は壊れやすい器のようなもので、われわれはそれを大切にし、割れないようにしなければならない」と述べた。