泥まみれになって干潟体験を楽しむ香川県の中学生=鹿島市の七浦海浜スポーツ公園

 有明海の干潟体験シーズンの幕開けとなる「潟開き」が23日、鹿島市の七浦海浜スポーツ公園であった。香川県から修学旅行で訪れた中学生が全身泥まみれになり、干潟に歓声がこだました。

 潟開き初日に体験に訪れたのは香川県小豆島の土床(とのしょう)中3年生約90人。恐る恐る干潟に入った生徒たちは、泥の上を滑る「潟スキー」や「潟上綱引き」などを楽しんだ。体を投げ出し、顔まで泥だらけになって遊んだ男子生徒は「想像以上に干潟が広くてびっくり。ぬるぬるした泥の感触も気持ち良くて、いい体験ができました」と笑顔を見せた。

 体験プログラムを指導した岡本忠好さん(75)=同市七浦=は「干潟の中には笑顔がある。鹿島の宝を多くの人に体験してほしい」と話した。干潟体験は10月末まで実施される予定で、同日にはシーズンの安全を祈願する神事もあった。(市原康史)