「多久町の神様」をテーマに講演する多久市郷土資料館の藤井伸幸館長(右)=多久市中央公民館

 地域の氏神について学ぶ講演がこのほど、多久市中央公民館で行われた。多久市郷土資料館の藤井伸幸館長が「多久町の神様」と題し、各地で祭られている氏神の由来などを説明した。

 藤井館長は、農耕の神の稲荷大明神や、海の神として親しまれる金比羅神社、菅原道真を祭る天満宮などについて、写真を示しながら建立年や由緒を紹介し、「多久町という狭い範囲にも40くらいの身近な神様が祭られている」と述べた。

 その上で「江戸時代以来、地元の人に大切にされてきたが、少子高齢化の影響で世話をする人がいなくなってきている。神様の紹介を記録することで後世に残せれば」と語った。

 講演は、県神社総代会小城地区支部の総会に合わせて行われた。(古川浩司)