米国訪問で学んだことなどを発表する高校生=佐賀市青少年センター

 佐賀市の姉妹都市・米国ニューヨーク州グレンズフォールズ市を訪れた中高生の帰国報告会が25日、市青少年センターで開かれた。4月上旬に帰国した生徒のうち15人が、英語でのコミュニケーションなどのハードルを乗り越えて交流した訪問の成果を発表した。

 佐賀北高2年の寺井虹湖(にこ)さんは、当初は英語での会話に自信が持てず落ち込んでいたが、ホストファミリーとのそり滑りをきっかけに「難しい言葉が使えなくても、一緒に楽しむことはできる。目を見て会話することが大切」と実感したという。

 その後は自分から積極的に話しかけ、多くの友人ができた。寺井さんは「間違うことを恐れていたそれまでの自分を変えることで、交流が思い出深いものとなった。このかけがえのない経験を糧とし、さらなる挑戦へとつなげていきたい」と抱負を述べた。

 1988年の姉妹都市締結後、両市は毎年交互に訪問団を送ってきた。新型コロナの影響で2020年以降中断していたが、今回から再開。佐賀市からの派遣は6年ぶりで、11日間の日程で中学生10人と高校生7人が訪れた。(伊東貴子)