互いの商材を持ち寄り、商品開発の可能性などについて話し合う参加者たち=鳥栖市元町のNesXt鳥栖

 鳥栖商工会議所は22日、鳥栖市や近隣市町のさまざまな業種が一堂に会するビジネス交流会を開いた。昨年度に続く2度目の開催で、前回は農家と飲食店2社によるシイタケキムチの新商品開発につながった。参加者全員によるPRタイムの後、それぞれ商材を持ち寄り、新たな連携や商品・サービス開発の可能性について語り合った。

 農業、食品製造、飲食業、デザイナー、小売業など27人が参加した。持ち時間1分30秒のPRタイムでは、業務内容に加えて力を入れている部分やビジネスに懸ける思い、今後展開したいこと、探しているマッチング先などを自由にアピール。その後の交流タイムでは参加者同士が名刺を交換し、人脈やビジネス展開の可能性を広げた。

 5月15日にイタリア製エスプレッソマシーンを備えた「cafe cotton」を開業したばかりの堤瑠美子さん(46)は「知り合いを広げ、皆さんがどんな経営をしているのかを聞きたくて参加した」と話した。希少な農作物の栽培から営業・販売までを手掛けて事業化を目指す中山龍一さん(33)は「自分のことを知ってもらうと同時に、どんな人がいるかを知りたかった。地元にこれだけ刺激になるメンバーがいると分かり、可能性が広がった」と語った。(樋渡光憲)