鳥取市立小学校・義務教育学校(計43校)の一部で、教員用の教科書の配送が遅れて8日の始業式までに届いていなかったことが17日までに分かった。2024年度は4年に1度の教科書改訂のため配送冊数が多く、業者の対応が遅れたという。

 市教育委員会学校教育課によると、教科書改訂の年のため全校で教科書を入れ替える必要があり、市教委が市内の書店4社に発注した。

 市教委は始業式までに各校に届けるように依頼していたが、1社の担当エリアで遅配が生じ、授業が始まった10日時点で10校程度に届いていなかった。現在は届いているという。児童の教科書に遅配はない。

 市立の小学校・義務教育学校はいずれも8日が始業式。教員用教科書を使った事前の準備は十分にできないまま新年度を迎えたものの、年度当初は授業が本格化していないため、児童の学習に大きな影響はないとみている。学校教育課の浅見康陽課長は「遅配の原因を調べ、再発防止策を検討する」と話した。