衆院3補選で唯一与野党対決となった島根1区補選を制した立憲民主党の亀井亜紀子氏(58)が当選から一夜明けた29日、松江市内で報道陣の取材に応じ、「自民王国で議席を取ったことは画期的で、島根でも政治を変えることができると示せた」と改めて喜びをかみしめた。

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る「政治とカネ」の問題が最大の争点になった選挙戦。裏金事件への怒りが自身の票につながったと分析した上で「消極的に私を選んだ人にも良かったと感じてもらえる議員活動をする」と決意を新たにした。

 比例復活した2017年衆院選以来の当選を果たし、2年半ぶりに国会に戻る。「島根をもっと良くしてほしい、生活が苦しく何とかしてほしいという切実な思いがあった」と振り返り、すぐに取り組みたい政策として、離島のフェリー料金値下げや郵政民営化の見直しなどを挙げた。

 29日は午前8時から立民県連の関係者や後援会のメンバーとJR松江駅近くのくにびき大橋南詰めで行き交う人や車に手を振り、当選の感謝を伝えた。